明けましておめでとうございます。2007年01月03日 22時33分14秒

 昨年を振り振り返ってみると、元気っ子クラブにとっても、学童保育の会にとっても、非常に忙しい一年でした。残念ながら、その忙しさは、本来の保育以外のところで余計な(?)労力を使わなければならないことから来る忙しさでした。

 忙しかった一つの理由は、市との対応に、膨大な時間を割かなければならなかったからです。

 その発端は、昨年1月に、「高学年児童は、補助の対象としない」ということなどを含んだ内容を市が提案してきたからでした。保育の会は、6月議会に向けての大規模な請願署名活動や市長懇談を行い、元気っ子クラブは、担当課(部)との協議、懇談を繰り返し行わざるをえませんでした。

 もう一つの理由は、指定管理者制度に対する対応をしなければならなかったことです。

 西町児童クラブと氷川児童クラブは、父母会からも市長宛に引き続きの指定を求める要望書が出されており、「公募によらないで、継続して指定を」と要望しましたが、公募による選考となってしまいました。さらに市は、高砂、谷塚、花栗の3つの公立を指定管理者制度に移行するという方針でした。高砂については、建て替えや引っ越しの問題があり、延期を望む父母会の強い意向もあったため、指定管理者制度への移行は延期となりましたが、花栗と谷塚は、公募による指定管理者の選考となりました。

 結果として、4施設とも、元気っ子クラブが1位となり、12月議会において無事、指定管理者として決定しましたが、この選考に向けての労力は、本当に大変なものでした。さらに、花栗と谷塚については、4月開設に向けての準備を、父母会と協力しながら進めていかなくてはなりません。

 「少子化」ということが、これだけ大きな問題となっていながら、具体的に施策を前進させていくために、なぜ、当事者である私たち自身が、これほどまでに膨大なエネルギーを使わなければならないのか、本当に疑問に思います。
 
 ただ、とっても忙しい一年間ではありましたが、4万名を超える署名を短期間で集めきるなど、多くの市民の支持と学童に関わっている保護者や指導員の団結、大きな力を示すことができた年でもありました。私たちが、もっともっと学童のことを語っていく中で、運動の輪をさらに大きく強くしていくことができたらなあと思います。

 今年は、さらに希望の持てる年であってほしいと思います。

 今年もよろしくお願いいたします。

新年初の市との話し合い2007年01月06日 12時23分48秒

 来年度の委託に向けた、今年第一回目の担当課・部との話し合いを昨日行いました。具体的な数字をもとにした話しあいとしては、昨年12月2日、12月25日に続いて3回目となります。

 12月2日の第一回目の話し合いでは、委託料については数千万円単位で食い違いがあり、定員や高学年の入室選考のやり方についても、かなりの考え方の違いがありました。第3回目となる昨日の話し合いでは、残すところ委託料の金額についてあと数百万円と言うところまで、お互いが歩み寄ってきました。

 市側もかなりの努力をしてきているとは思いますが、我々が譲った部分もたくさんあります。しかし、児童数が増えている中で、絶対に譲れない部分もあります。現在の水準が下がるような契約は絶対にできません。

 次回の話しあいは、1月11日となります。何とかそこで、合意できればと考えていますが、あとは市側の回答次第です。

 ブログで書けることはこの程度です。緊急の理事会(あるいは会長会)が開ければとも考えたのですが、日程的に難しい状況です。詳しく知りたい方は、事務所等にお問い合せください。

市との協議の結果2007年01月13日 22時45分15秒

 前回の記事で書いたように、1月11日に、来年度の委託料等について、市との話し合いを行いました。

 前回提案からの変更点は、2クラス制をとる児童クラブに対して、「大規模対策に係わる加算」を付けたことです。これまでの提案の中では、児童数が急増していることに対する対応が不十分でした。今回「大規模加算」が加わったことにより、来年度の運営を行っていくための最低限の水準はクリアーしたと判断し、市側の提案に合意しました。

 元気っ子クラブとしての正式の決定は、理事会を経てからということになります。すでに理事さんには連絡がいっていることと思いますが、1月30日(火)午後7時半より、勤労福祉会館で拡大理事会を行います。拡大となっていますので、草加の学童関係者であれば、理事でなくても参加できます。協議の詳細について、聞いてみたいという方は、遠慮なくお越し下さい。

 市からは、いつも財政が厳しいという話が繰り返されますが、だからといって、まともな保育が出来ないような安い委託料で、我々が合意するということは絶対に出来ませんでした。「子ども達のために」ということが、まず第一に来ないとおかしいだろうと思います。

 いろんな方々の理解と協力によって、少しずつ草加の子育て環境は前進してきていると思います。しかし、子ども達が放課後を本当に安心して過ごせるようなまちとしていくのには、まだまだ時間がかかりそうです。

 これからも、保護者と指導員の思いを一つにして、みんなで協力し合ってがんばっていきたいと思います。

運営委員会&沿線交流会2007年01月14日 23時23分58秒

 今日は、午前中が、保育の会の運営委員会。午後からは、東武沿線交流会に参加してきました。

 午前中の運営委員会には、子育て支援課の課長が、わざわざ見えて、あいさつをされました。市が1月20日に行う「児童クラブの制度改正に係る説明会」の各父母会長あての案内を持ってきてくれたものです。

 今回の運営委員会の中心は、2月4日の子育てシンポジウムどう成功させていくかということでした。400人はいるホールを満杯にするためには、各児童クラブから15人から20人の参加が必要です。チラシ等の配布も遅れていたので、今日の段階では、各児童クラブともまだまだ参加の確認が取れていないだろうなと思っていました。今日の運営委員会と同時に、各児童クラブの会長さんなどにも別途協力を仰がないと、なかなか参加者は増えないだろうなと思っていました。

 しかし、今日各児童クラブの報告を聞いてみると、私たちが思っていた以上に、各父母会での取り組みが進んでいました。現段階で、すでに約200名の参加確認が取れていたかと思います。父母会がこれからという児童クラブもあり、まだまだ参加確認が進んでいないというところもありましたが、もうすでに15人や20人の参加確認が済んで、これからさらに声を掛けていくというところもありました。3週間前という段階で、これだけの参加確認が取れているということは、本当にすばらしいことだと思います。

 各児童クラブの報告が終わったあと、事務局から2名の発言がありました。この2人の発言もとても良かった。シンポジウムの成功に向けて、それぞれの立場から、全体を励まし、ユーモアを交えながら、明るく前向きなトーンで全体の心を一つにしてくれる発言をしてくれました。こういうみんなの協力があれば、シンポジウムは、きっと大成功で終わることができるだろうと思います。

午後の東武沿線交流会は、正直言って休みたいという気持ちもあったのですが、参加してみたら、講師の三輪先生の講演は、本当に楽しくて引き込まれるお話しでした。参加して良かったと思いました。

 一番印象に残っているのが、最初に、今の親たちが置かれている社会の状況についてかなり詳しくお話ししてくれたということです。子どもの目線に立って、子どもと共感していくためには、子どもの置かれている背景をきっちりつかんでおかなければならないし、親が抱えている社会的な問題もしっかり見ておかなければならないということだと思います。

 「子どもを丸ごとつかむ」と良く言いますが、それは子どもだけを見ていてわかるものではないでしょう。子どもが置かれている状況、家庭や保護者が抱えている状況、さらには、今の社会の動きなどもきちんと見通せてこそ、今目の前にいる一人の子どもの姿が見えてくるのではないかと思います。

 三輪先生は、冒頭で、指導員に対し、「子育てのプロ」になってほしい、プロとしての誇りと自覚を持って仕事をして欲しいと訴えていました。学童保育の仕事というのは、それだけの高い専門性を持ち、重要な役割があるということを十分分かっているからこそ、こういう高い要求となってくるのではないかと思います。

本当にとても有意義な講演会でした。

谷塚と花栗児童クラブへの説明会2007年01月20日 23時53分24秒

 今日は、谷塚児童クラブと花栗児童クラブへの説明会(市が主催)があり、参加してきました。両児童クラブは、4月から元気っ子クラブが指定管理者として運営を行います。今日が、公式には、初顔合わせとなりました。

 元気っ子クラブによる運営について私が話をし、市側からは、来年度からの制度改正等について説明を行いました。
 制度改正の中味は、主には以下の3点です。

  ①公立及び指定管理の児童クラブも、入室対象を6年生までとする。
  ②保育料を月額6000円から7000円に値上げをする。
  ③定員を変更する。(谷塚は新施設に移るため100名、花栗は50名)

 参加者からは、次のような要望が出されました。

 「6年生にまで拡大されたのは良いが、保育料の兄弟割引はないのか。兄弟が2人、3人と学童に入る場合、負担が大きいのではないか。」 「時間延長に関する制度改正はないのか。せめて6時半までに延長して欲しい。」
 
 至極当然な要望だと思いました。

 谷塚が10時からで、花栗が11時半からということで、花栗が終わったのがちょうど昼時でした。お餅をたくさんもらったということで、参加者と一緒にお餅をごちそうになってきました。

 和気あいあいでとても良い雰囲気の父母会でした。説明会が終わったあとでも、会計をどんな風にやったらよいか、熱心に質問をされました。公営から民営に変わるというということで、みなさんとても不安に思っているのではないかと想像していましたが、元気っ子の運営に移行するということを、とても前向きに、積極的に捉えていただいている様子で、安心しました。

 会計の方とお話しをしたら、自分の子どもは来年度6年生と4年生なので、来年度入れるかどうかは分からないけれど、しっかりと引き継いで行かないといけないので、きちんとやっていきたいということでした。本当に頭が下がります。

 児童クラブを支えている、こうした保護者一人ひとりの期待を裏切ることのないように、しっかりと運営を行っていきたいと思います。