草加市自治研究集会に参加してきました。2012年11月18日 20時20分12秒

今日は、1日、「草加市自治研究集会(草加をもっと住みよくするための話し合い)」に参加してきました。

午前中は、「草加市の明日を自らの手で開くために-いま市民と自治体に託されていること-」と題して、自治体問題研究所の池上洋通氏による記念講演がありました。

冒頭、次の様に現在の日本と世界の政治について、語っていました。

6年間で6人も首相が代わるというのは、1889年明治憲法下で帝国議会選挙が行われ、曲がりなりにも日本に議会政治が誕生して以来かつてなかった、極めて異常な事態である。選挙公約で言ったことと全く反対のことが平気でなされたり、自治体の長を任期途中で勝手に辞めて他の選挙に出たり、無責任政治家が列をなしているのが、今の日本の政治の現状である。

ジャスミン革命と言われるチュニジアでの政治変革、30年近くにわたって独裁政治を行ってきたムバラク政権を打倒したエジプトの民主化の動きなど、今世界中で変革の波が起こっている。ヨーロッパでは、11の政権が変わった。それを実現してきたのが民衆の力である。アメリカでもその変革が起きている。日本の新聞の大方の予想を裏切って、今回オバマ大統領が再選を果たしたが、その一つの鍵を握っていたのがウィスコンシン州。前回の知事選では、共和党が勝ち、議会でも共和党が多数を占めている。しかし、今回の大統領選挙では民主党が勝った。それはなぜか。州知事が、組合とは団体交渉をする必要がないなどという反組合法を提出したことに反対し、十万人を超える人々が州都マディソンに終結した。こうした民衆の大きな動きがアメリカでも起こっている。今の日本の政治を、こうした世界の民衆の大きな運動、流れの中の一つとしてとらえなければならない。

今の日本の政治の状況を、そのまま許すかどうかということが、私たち「主権者」に問われているのだと思います。草加を変え、日本を変えるのは、誰か他の人がやってくれるわけではなく、「主権者」である私たち自身が立ち上がり、変えていかなければならないのだということを池上先生は言いたかったのだと思います。

 

憲法12条は、「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によって、これを保持しなければならない」としていますが、「不断の努力」をするのは誰なのかと言えば、それは私たち自身以外にありえません。

豊富な資料も用意して頂き、その他にも、学んだことたくさんありますが、長くなりますのでまたの機会にします。午後の分科会も、多くの学童保育指導員、若い保育士さんが多数参加し、とても有意義な論議ができたと思います。

「草加市男女共同参画フォーラム」に参加してきました。2012年11月23日 23時17分03秒

今日の午後は、「草加市男女共同参画フォーラム」に参加してきました。

最初に、「つながりが救った!~東日本大震災の現場で~」と題して、浅野富美枝さん(宮城学院女子大学教授)の講演がありました。

東日本大震災から1年8ヶ月が経ち、ここのところマスコミでの報道が減ってきています。しかし、未だに仮設住宅で暮らしている人が24万人、復興住宅の建設もまだ半分、集団移転にもお金がかかりなかなか進まないなど、まだまだ復興にはほど遠い状況にあります。少しずつ復興が進む中で、農業が出来る地域と出来ない地域、家の再建のめどが立った人と立たない人など、復興の「格差」が生まれてきており、地域の人間関係にも深刻な影響を与えているといいます。親戚の家に非難している人も、1年以上が経過すると、「まだいるのか」という目で見られたりします。被災地のために使われない復興予算。人口流失で、地域が崩壊してしまった自治体など、深刻な状況に変わりはありません。

避難所においても、人間としての尊厳を持って生きられるように、一人ひとりの願いに応えるきめ細やかな支援が大切だということも強調されていました。子どもが遊べるようなキッズスペースの確保、情報をきちんと届けるための手立て(複数の新聞、テレビなどを誰もが利用できるように)、女性が生き生きと生きる喜びを取り戻せるようにその人の好みに合った化粧品を用意することなどなど、NPO団体などの力も借りながら、さまざまな取り組みがなされたことを紹介していました。

第二部として、元気っ子クラブも含めて、地域の5つの団体の活動報告がありました。地域で活動する様々な団体との交流がこれからも必要だと感じました。