たくさんのことが学べた「全国学童保育研究集会」でした!2011年10月29日 23時11分22秒

今週は、来年度予算に向けた課長との懇談、労組を中心とした指導員との話し合い、拡大理事会などがあり、大変忙しい一週間でした。

ということでちょっと遅れてしまいましたが、先週の土日に石川県で行われた「全国学童保育研究集会」に参加しての感想を少し書いてみたいと思います。草加からは、私を含め約40人が参加しました。

まず最初の歓迎行事から、とてもすばらしいものでした。ステージ、通路、2階席を全て使い、会場全体から参加者を歓迎してくれました。和太鼓、一輪車、剣玉の技の披露、ジャグリング、そして最後に全体合唱と、たくさんの子ども達と指導員が元気いっぱいに躍動し、見ていてこちらも元気になるパフォーマンスでした。約400人の子ども達と指導員が参加したということですが、一人ひとりの子ども達が一生懸命に、そして本当に楽しそうに演技をしていました。子ども達の元気な姿と笑顔は本当にいいなあと、改めて思いました。

記念講演の金森俊郎先生のお話も心を打つものでした。長い間、子どもの目線に立って子どもと共に歩んでこられた先生の講演は、ユーモアと愛情にあふれたとても素敵なお話でした。

金森先生の教え子(小4)が、先生のことを、直球だけでなく、カーブでもフォークでもどんなボールでもちゃんと受け止めてくれる、もしとんでもないボールを投げても、体で受け止めてくれる名キャッチャーと表現したそうです。教師や指導員は、子どもの言葉や行動をきちんと受け止めることのできる良いキャッチャーにならなければならないというのは、私自身の体験に照らしても、本当にその通りだと思いました。

みんながみんなストレートのボールしか投げないのであれば、教師や指導員にとってこんなに楽なことはありません。しかし、実際には、子ども達は実にさまざまなボールを投げてきます。私自身も、生徒からどんなボールを投げつけられても、全力で体で受け止めることのできる教師でありたいと改めて思いました。

もう一つ、先生の言葉で特に印象に残っているのは、一筋縄ではいかない困難な生徒だと思っていた子あっても、その子どもや親が抱えている生活の困難さや辛さにふれ、改めてその子を見たとき、とても「いとおしい存在」として感じることができたということです。

一人ひとりの子どもを、本当に心の底から「いとおしい存在」として感じることができるかどうかは、教師や指導員の資質に関わる根源的な問題ではないかと思います。表面的な言動や行動だけを見れば、本当に「憎たらしい存在」としか思えないような子もたしかにいます。でも、子ども達の表面的な言動や行動だけでなく、その生活全体をきちんととらえ、そういう言動や行動に出る子どもの心に寄り添いながら、その子の姿をきちんと捉えていくことが大切なのだと思います。「いとおしい存在」として、一人ひとりの子どもを慈しむ心を決して忘れないようにしたいと思いました。

その後の、東日本大震災の被災地(岩手、宮城、福島)からの特別報告は、衝撃的でした。多くの犠牲者を出しただけでなく、生きのびることができた子ども達、指導員にとっても、その精神的なショックは大きく、復興のための道のりはまだまだ遠いし、全国からのさらなる支援が必要だと痛感しました。元気っ子クラブとしても、引き続き支援のための義援金を呼びかけていきたいと思います。

夜は、翌日の分科会の打ち合わせ会議のあと、常任理事と指導員1年目の人たちを中心とした指導員さんたちと軽く飲みました。これからの元気っ子クラブを担う、新しい指導員さんたちが、明るくとても楽しそうにしている姿を見て、とても心強く思いました。

分科会については、また、次回に報告します。

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