必要とする児童全員が、6年生まで預けられるように!2009年08月24日 19時00分42秒

私の職場で小学校4年生のお子さんを持っている職員が何人かいます。養護の先生と図書館司書、それに美術の先生です。お住まいは、川口市と鳩ヶ谷市です。両市とも学童保育の対象は3年生までとなっています。(川口市は、特別支援学級に通っている児童のみ6年生まで。)

4年生になったら学童保育に通えないということで、長い夏休みをどのようにしているかというと、3人とも何日かお子さんを学校に連れてきて、子どもの面倒を見ながら仕事をしていました。保健室、司書室、工芸室などと、比較的広いスペースのあるところなので、何とか子ども達も過ごしていましたし、何日か過ごしているとお互いに仲良くなったりして、一緒に工芸室で遊んだりしていました。「草加市では、6年生まで預けられてうらやましい。」と言われましたが、いまだに平気で3年生までで打ち切ってしまう自治体があるということが驚きです。職場に連れてこられる人は、まだ良い方かもしれませんが、他の4年生達はどのように長い休みを過ごしているのでしょうか。本当に心配です。

埼玉県が、「放課後児童クラブ運営基準点検表」を毎年発表していますが、これを見てみると3年生までで打ち切っている学童保育室は、まだまだたくさんあるということがわかります。県内には、2008年10月現在で695カ所の学童保育室がありますが、そのうち6年生までを対象としているところは467カ所に留まっています。(この数の中には、川口市のように特別支援学級に通っている児童のみを認めているところも入っているので、実態としてはもっと少ないと思われます。)差し引きすると、約三分の一の228カ所(33%)が、3年生までしか受け入れていません。

「6年生まで預けられてうらやましい」と言われた草加市ではありますが、児童数の増大により、毎年高学年児童が入りにくくなっており、たくさんの待機児童が発生する事態となっています。「来年は入れるだろうか」などと心配することなく、必要としている子どもが全員、学童に入れるようにしていかなければならないと思います。