ワーキングプアⅡを見て ― 2006年12月22日 23時21分03秒
ここのところ忙しかったので、ゆっくりと新聞を読んだりテレビを見たりする時間がありませんでした。しかし、最近は、ハードディスクビデオという便利なものがあるので、新聞のテレビ欄を見て面白そうだと思ったものは、片っ端から録画しておくことができます。ということで、ハードディスクビデオの中には、まだ見ていない番組がたまってしまうということになってしまいます。
今日の夜は、時間があったので、撮りためてあった中から二つの番組を見てみました。クローズアップ現代の「生活保護から抜け出せますか~”自立支援”広がる波紋~」とNHKスペシャルの「ワーキングプアⅡ 努力すれば抜け出せますか」です。二つとも、とても胸の痛む内容でした。
ワーキングプアの方は、7月に放映したものの続編です。この問題に対するNHKの担当スタッフの意気込みが感じられる番組でした。NHKのあり方が、いろいろと批判されていますが、現場のスタッフには、まだまだこんなに優秀で熱意のある人たちがたくさんいるのだと思いました。
番組の最後を、鎌田靖キャスターが、次の言葉で締めくくっていました。日本の将来に関わる極めて重大な問題であり、ジャーナリストとして、この問題を絶対に放置してはならないという、真摯な訴えが胸を打ちます。少し長くなりますが、鎌田靖キャスターが語った言葉をそのまま紹介します。
7月の放送のあと1400件を超える多くの反響が私たちに寄せられました。私は、報道の仕事を25年やっていますが、これは初めての経験でした。この声に責任を持って応えて行かなければならない。私は、今回も現場に行きました。
そこで、最も強く感じたのが、ワーキングプアは一部の人たちだけの問題ではなくて、病気、親の介護、そして老いることなど、身近な出来事がきっかけで、誰にでも起こりうるということでした。
番組で紹介した人たちは、子ども、親、そして妻と、いずれも家族のために懸命に働いていました。また、自らの境遇を誰のせいにもしていませんでした。それでもワーキングプアから抜け出せないのです。これ以上の自助努力を求められるでしょうか。ワーキングプアの問題を放置することは、もう許されないと思います。
国は、再チャレンジを支援する政策を打ち出しました。しかし、ワーキングプアについては、その実態の調査さえ行われていません。その現実を見なければ、有効な対策も見いだせないのではないでしょうか。
問題を先送りすることはできません。このままでは、若い世代の人たちが未来への夢や希望を持てない社会になってしまうからです。
競争社会をこのまま突き進むのか。それとも別の社会を目指すのか。ワーキングプアの問題は、私たち一人ひとりに、まさにその選択を迫っているのです。
私たちにとって、この選択の答えは明らかです。このまま「競争社会」を突き進むなどというこは、絶対に許されないことです。
こうしたすばらしい番組を作り、明確なメッセージを私たちに訴えかけている鎌田キャスターを始め、番組スタッフに、大きな拍手を送りたいと思います。

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