学童保育大規模化解消-国も本気か!?2007年04月30日 22時40分44秒

現在、学童保育においては、児童数の急増と学童保育の大規模化ということが大きな問題となっています。草加の民間学童における1学童あたりの平均児童数を見ると、10年前は33.6人だったのが、元気っ子クラブによる統一開始の2004年で、49.2人、今年度当初では、なんと69.9人となっています。

こうした状況に対して、国も、大規模化を解消し、適正な人数規模への移行を図るという方針を打ち出しています。71人以上の大規模クラブ(年平均児童数が71名以上の学童)については、3年間の経過措置後、規模の適正化(分割等)を図るというのが、今回の国の方針です。年平均71名以上の学童を分割するとなると、この3年間で草加でも8~10カ所程度の学童を分割(新設)していかなければならない計算となります。

国が、どこまでこの方針を本気で考えているのかなと思っていましたが、意外(?)と本気かなと思わせる文書ありました。今年3月に開かれた全国児童健全育成事務担当者会議において、各自治体から出された意見に対して答える「『放課後子どもプラン』疑義回答」です。

その中で、ある地域から、「分割を推進するにも、既存の大規模クラブ数等からして施設整備が追いつかない見通しであり、学校は少人数学級編成のため空き教室がなく(中略)大規模クラブの分割について、準備期間(3年以内)を延長する考えはないのか。」という質問が出ていましたが、国の回答は、「延長する考えはない。子どものことを考えたら、少しでも早く分割すべきである。」というものでした。

草加市においても、子どものことを最優先に考えて、早急に分割(新設)を進めていくべきです。

また、この「疑義回答」の中で、「クラブの分割とは、具体的にどのようにすればいいのか」という質問に対して、次のように答えています。

「クラブの分割とは、①小学校の余裕教室の活用などにより別の場所にもう一つクラブ室を設置する、②現在使用しているクラブ室に間仕切り等を設置する、などにより二つの部屋またはスペースを確保し、それぞれに放課後児童指導員を配置するなど放課後児童クラブとしての要件を満たして実施することである。」

専用スペースについては、次のように述べています。 「専用スペースとは、子どもが安心して静養または休息できるよう、生活の場として区切られたスペースである。なお、間仕切り等により専用スペースを確保する場合には、生活の場としての機能が十分確保されるよう留意することとし、そのため、例えば、アコーディオンカーテンや衝立により仕切ることはふさわしくないと考える。」

放課後子どもプランとの関係でも、厚生労働省としては、放課後児童健全育成事業(学童保育)をきちんと行おうと考えていることが分かる記述がいくつか見られます。この件は、また後日書きたいと思います。

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_ しっかりしろ!吉川市 - 2007年05月03日 13時28分37秒

まずは下記の吉川市議会便りを参照されたい。
議会便り
ここで阿部市議が学区変更説明会で住民でもある栄小学校教諭の発言が議事録から削除されたことを質問している。だが、教育長はこの教諭の発言を学校に意見を伝えたと説明している。全く説明になっていない。この説明会は発言者の意見を学校に伝えるためのものではない。もしそうなら吉川市は「教育長」という極めて高給取りのメッセンジャーボーイを雇っていると言うことになる。そもそも議事録は誰がどこへどんな意見を伝えようが、委細を記録しなければならない。説明会に参加していない誰が呼んでも議事の内容が明確になるように記録するものである。吉川市がその発言内容を誰かに伝えたからと言って、一方的に削除して良いものではない。記事録の意味も理解できないのか、利己的な強制解釈をしているのかは判らないが、どちらにしても教育長たる資格はない。しかも、この説明会の内容を市は録音をしていたにもかかわらず、市は「公文書不存在」としている。これは情報隠蔽以外の何物でもない。
しかも、説明会で発言した栄小の教諭は今年度より、市内の他の小学校へ配転となった。すでに決まっていた異動なのか、この発見によっての異動なのか事実はわからない。
しかし、市民感情や前後の状況から考えれば、吉川市役所の意に沿わぬ発言をしたため飛ばされたとしか映らない。
また、責任の取り方を追求されると「責務がある」とこれを拒否した。つまり、無用なプレハブ校舎建設、学童保育所の校外移転費用、度重なる学区審議会・説明会開催の費用などを税金からの支出をさせながら、自らは何の責任も取らず、ペロッと舌を出しながら頭を下げて今の待遇を維持すると言うことである。

吉川市は市民に物理的・精神的痛みを与えても、職員はかすり傷一つ負わないという誠に市民軽視の自治体であることをまた一つ内外に知らしめたと言うことである。
この問題を寄り多くの吉川市民、近隣自治体の方と共有できればと考えている。