「埼玉県子育て応援後期行動計画」への意見2009年03月11日 21時29分52秒

埼玉県は、現在「埼玉県子育て応援後期行動計画」を策定中です。埼玉県は、3月10日まで、県民の意見を募集していました。

意見を書かなければと思いつつ、いろいろな忙しさにかまけて書かないでいました。しかし、埼玉県連協の森川さんから、是非とも多くの意見をと何回もメールやファックスが来て、さすがに書かねばと思いました。最終日の10日に急いで書いて、以下の内容を県に送りました。十分な内容ではありませんが、とりあえずは声を上げるということが大切だと思います。

「2働きながら子どもを育ていている人のために(3)放課後児童クラブの充実」に関して
  1. 放課後児童クラブに対するニーズが増大し「大規模化」ということが大きな問題となっています。国も71名以上の「大規模児童クラブ」の解消を目指すという方針を掲げているところです。従って、「大規模児童クラブの解消を図る」や「児童クラブの規模の適正化を図る」といった項目、目標を掲げるべきだと思います。

  2. 児童クラブにおける「保育の質の向上」のためには、指導員の役割が極めて重要です。②で掲げられている「資質の向上を図るため」の取り組みは、当然必要なことですが、その人材を確保し、必要な人員を適切に配置できるかどうかということも大きな問題です。現在、慢性的な指導員不足に悩んでいる児童クラブが多数ありますが、その大きな原因は、児童クラブ指導員の専門性に比べて賃金が低く、労働条件が劣悪であるということがあります。また、指導員の配置基準が示されていないため、本来必要とされる指導員がきちんと配置されていないという問題もあります。指導員の配置基準の明確化と労働条件改善について、何らかの方針をしめしていただきたいと思います。
「3次世代を育む親となるために (3)学校教育の充実」に関して

「確かな学力の向上」のためには、「教育プログラムの開発」等だけでなく、教育条件を整備していくということが決定的に重要だと思います。フィンランドや全国学力テストで上位となった秋田県などの例を見るまでもなく、「確かな学力の向上」のためには、一人一人に少人数できめ細かな指導を行うことが決定的に重要だと思います。教育条件の整備、特に少人数教育が実現できるような教職員の加配、増員等について、一定の方向性を示すべきではないかと思います。

「4子どもが健全に育つまちづくりのために(1)地域の子育て力の向上」に関して

児童館を「地域における子どもたちの遊び場や親子一緒のグループ活動の場として」位置づけていますが、140箇所程度では、とうてい「地域における」活動の場などとは言えないのではないでしょうか。その位置づけにふさわしい整備計画をきちんと立てるべきだと思います。

「4子どもが健全に育つまちづくりのために(2)子どもの人権の尊重」に関して

「『児童の権利に関する条文』の普及啓発を図ります」とありますが、どのような普及啓発活動を行うのかを明確にすべきだと思います。日本がこの条約を批准して10年以上が経過していますが、その内容、精神については、一般の方々に十分浸透しているとは到底言えない状況です。「普及啓発」を本気で行おうと考えているのであれば、その意気込みと具体的な方針を示すべきだろうと思います。

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