若者雇用の状況は本当に深刻!2010年07月15日 22時57分28秒

ネットを見ていたら、「正社員でも生活できない」などというタイトルが目に入ってきました。その記事を読んでみたら、若年労働者を中心に組織する労働組合などが実施した調査で、「正社員なのに最低賃金以下の求人がある」という内容でした。

全国平均で、約20万件の求人のうち1.74%が、月収換算の最低賃金(12万3,919円)を下回っているといいます。特に、神奈川(3.02%)、秋田(2.99%)、東京(2.91%)、大阪(2.85%)などで、最低賃金を下回っている割合が高くなっています。

次のような言葉も紹介されていました。

「そもそも求人の過半数は非正規。半分以下の正社員の求人も低賃金化が著しい。失業の長期化は本人のせいだけではない。」(ハローワーク職員)

「望んでも正社員になれない雇用状況だが、正社員神話さえも崩れようとしている。生活できない雇用の実態が広がっている。」(調査を行った組合の青年部書記長)

若者の雇用状況は本当に深刻です。

実は、この記事は、5月17日付の毎日新聞の記事でした。貧困化や格差の問題が、一時期マスコミなどで大きく取り上げられていましたが、最近はあまり取り上げられなくなったし、今回の参議院選挙でも、ほとんど話題にもならなかったような気がします。

マスコミが大きく取り上げない中でも、深刻な事態は着実に進行しています。曇りのない澄んだ目と想像力を持って、社会の真実をしっかりと見ていくことが大切だと改めて感じました。

この記事は、以下のページで見られます。

働くナビ:正社員でも生活できない