県連協「指定管理者制度チーム」~八王子市のその後など。2010年06月29日 22時32分38秒

昨日、県連協の「指定管理者制度チーム」の会議がありました。

今年度第1回目でしたので、新しい参加者もあり、まず最初に指定管理者制度とこのチームに関するオリエンテーションを行いました。その後、各地域の動きやとりくみの交流、先日行ったシンポジウムのまとめなどを行いました。

シンポジウムのまとめの中で、八王子市のその後の状況についても報告されましたので、少し紹介します。

一つ目は、「優良事業者」認定についてです。この制度は、現地視察やモニタリング評価などを判断材料に、「優良事業者」として認定した事業者のうち、継続の意思を示した学童保育所については、一回に限り、「公募」は行わずに特命により継続して指定を行うという制度です。今回、今年度いっぱいで更新となる学童保育所を運営している全ての事業者が「優良事業者」として認定されたということです。(つまり「継続の意思」を示せば「公募」は行われず、継続して「随意」指定となるということです。)

2つめは、7学童が「公募」となったということです。そのうち1カ所は、今まで自主運営(民設補助方式)だった学童が、公設化されるものです。残りは、現在社会福祉協議会が運営している40カ所のうちの6カ所です。社協は、前回の選定の際にも6カ所を「今後は運営しない」として、運営者の変更という事態を引き起こしていました。今回も、さらに6カ所を「今後は運営しない」と表明したわけです。「公募」され誰が引き継ぐことになるのか分かりませんが、「子どもと保護者を見捨ててしまった」と批判されてもしょうがないでしょう。

指定管理者制度では、当事者である子どもや保護者が全く蚊帳の外におかれてしまうということを改めて感じました。子どものために、保護者も指導員もしっかりと声を出していくべきです。子どもを真ん中にして、保護者と指導員がしっかりと手を取り合って運動を進めていくという学童保育運動の原点を常に忘れてはいけないと思います。

県連協「指定管理者チーム」の次回の会議は7月26日、場所は県連協事務所、時間は19時45分からです。オープンな会議ですので、興味のある方は、是非ともご参加下さい。