子ども達の笑顔あふれる「学童まつり」2007年03月11日 08時33分10秒

 このところ忙しく、ブログを更新する暇がありませんでした。今日は、まとめていくつか書きたいと思います。

 2月の半ば頃から、いくつかの児童クラブで学童まつりがありましたので、お邪魔してきました。

 2月17日(土)が、瀬崎と西町、18日(日)が新里、25日(日)が両新田、3月3日(土)が青柳で、それぞれ学童がまつりが行われました。

 西町、新里と青柳は体育館を借りての実施、瀬崎は、プレハブの新しい学童保育室とそれ以外にもう一教室を借りての実施でした。両新田は、いつものように、校舎の南側を利用しての実施でした。

 新里の時は、あいにくの雨模様でしたが、それでも体育館はたくさんの子ども達でにぎわっていました。どの児童クラブでも、学童の子だけでなく、地域の子ども達がたくさん参加していました。子ども達は、みんな本当に楽しそうに、参加していました。子ども達が笑顔で過ごしているということが、何よりです。

 学童まつりに向けての準備はなかなか大変ですが、こうした子ども達の笑顔を見ていると、それぞれの学童で大人達が一生懸命がんばっていることが、子ども達の成長のために本当に役立っていると思います。こうした学童の取り組み、父母会の取り組みは本当にすばらしいことだと思います。

 部長さんと課長さんは、ほとんどの学童まつりに来てくれました。それぞれの地域の市議会議員や県会議員、市長も、いくつかの学童まつりに顔を見せてくれました。子ども達の楽しそうな様子、親ががんばる姿を見ていただけたかなと思います。この場を借りてお礼申し上げます。

実践交流会に参加して2007年03月11日 11時57分50秒

 3月4日(日)、嵐山の国立女性教育会館で、第28回埼玉県学童保育実践交流会があり参加してきました。草加からも、多くの指導員が参加しました。保育実践の交流などが中心となっていますので、毎回保護者の参加はそれほど多くはないのですが、今回は、花栗南から2名の保護者の参加があり、うれしく思いました。

 毎回、草加からも、指導員の実践レポートなどが報告されています。今回は、氷川児童クラブの渡辺指導員が「思いを受け止め伝えることの難しさ」と題して実践レポートの発表を行いました。運動の関係では、保育の会会長の中田さんが、高学年保育実現のための請願署名運動について、私が指定管理についてレポート発表をしました。

 指定管理者制度については、草加でのこの3年間の経験を振り返ってみても、本当に学童保育にはなじまない制度であり、絶対にやめて欲しいものだとつくづく思います。草加の場合には、まだ、父母や指導員のがんばりと地域の方々を始めとした様々な人たちの支えがあって、なんとか学童保育を維持し、少しずつでも前進を勝ち取ってきていますが、地域によっては本当に大変です。

 父母会に、ほとんど何の相談もなく、4月からの指定管理者制度への移行を決めてしまった自治体もあります。「父母会を指定管理者とするから、これまでと何も変わらない」とその自治体は言っているようですが、いったん指定管理者となるということは、期限が定められ、常に競争を強いられてしまうということです。まだ、草加のように、NPOの事務所があり、専従職員が複数いればよいですが、事務所もなく、専従職員もおらず、何年か経てばメンバー全部が入れ替わってしまうような父母会が、継続的に指定管理者として学童を運営していくことができるかどうか、本当に心配です。3つある民営学童について、それぞれの父母会が別々にNPO法人を立ち上げ、指定管理者として運営しているという自治体もあります。

 「父母や指導員が主体的に運営に関わってこそ、より良い保育が出来る」ということが、私たちの基本理念ではありますが、上記のような実態は、父母や指導員の負担があまりに多すぎると言わざるをえません。父母や指導員に対して負担を強いる前に、学童保育の現場をしっかりと見つめて、行政として何をすべきなのかをもう少しきちんと考えるべきだろうと思います。住民と最も近いところにいる自治体職員が、住民と同じ目線で物事を考えてくれなければ、本当に住みやすい自治体としていくことはできません。

 こういう話を聞くと、学童保育は、本当にまだまだ遅れた施策なんだなあと実感してしまいます。当事者である私たち自身が、まずしっかりと腹を据えて運動を続けていくことが大切だと思います。

獨協大学子どもリーガルセンター2007年03月11日 15時49分09秒

この4月から、獨協大学法科大学院内に、地域と子どものためのリーガルサービスセンターが開設されます。このリーガルセンターの推進室長である野村武司教授は、「子どもを救済し、子どもの力を信じて子どもと子どもを支える大人を支援することが、地域・生活の場の課題として何よりも大切」であり、「子どもの今と未来のために―地域の課題に応える法律家を養成する法科大学院として」この「子どもの救済と支援のためのリーガルセンター」を提案することにした、と述べていらっしゃいます。

3月5日(月)に、このリーガルセンターの事務局をやっていらっしゃる方が、元気っ子クラブを訪れました。昼間、瀬崎児童クラブで、学童保育の様子を見学し、夜は、事務所で元気っ子クラブの常任理事と懇談を行いました。

子どもに関する電話相談を行い、必要に応じて諸機関への連絡や弁護士などの紹介をしたり、子どもについての調査研究活動、子どもの人権についての啓発活動などを行うと同時に、子どもに関わるいろいろな団体とのネットワーク作りなどにも取り組んでいきたいということでした。

学童保育においても、保育の現場だけではとうてい解決できないような問題があります。わが子を愛せず、良くないと思いつつ子どもに暴力をふるってしまい、悩んでいる親御さん、深刻な虐待の問題やDV(夫からの暴力)の問題をかかえている家庭もあります。どこに相談して良いか分からず一人悩んでいる方もいるかもしれません。

このリーガルセンターの利用は、無料です。弁護士等の紹介も無料で行います。ただし、継続して弁護士等に相談を行う場合には、所定の費用がかかります。それでも、気軽に電話ができて、無料で、弁護士やいろんな機関を紹介してもらえる場所があるということは、本当にすばらしいことだと思います。

3月23日(金)に、草加市人権共生課の主催で、推進室長の野村先生の講演会があります。テーマは、「子どもにやさしいまちづくり」です。午後1時半から3時半までの予定で、中央公民館で行われます。興味のある方は、是非聞いていただきたいと思います。(事前の申し込みが必要です。)

また、3月31日(土)15時から、このリーガルセンターの開所式が、獨協大学で行われます。(詳しくは、リーガルセンターのホームページをご覧ください。)第一部(15時~16時半)が、長野県教育委員会事務局子ども支援課長の前島章良さんの講演会、第二部(17時~)が記念パーティーとなっています。前島さんが所属している子ども支援課の取り組みは、先日のNHKスペシャルでも取り上げられていました。よい話が聞けるのではないかと期待しています。

必要とする児童全員が6年生まで通えるように!!2007年03月18日 21時29分29秒

ここ数年の、草加における学童児童数の増加は、目を見張るものがあります。来年度当初、元気っ子クラブが運営する学童保育室における児童数は、約1050人です。(谷塚と花栗を除く15児童クラブの計。新たに運営を開始するこの2児童クラブを加えれば、約1200名。)15児童クラブで、ついに1000人の大台を超しました。これ以外に、受け入れの上限人数を超えてしまったため、待機となってしまった児童も、3月15日現在で、64名もいます。

10年前の、1997年度当初における、民営学童保育室児童数は、約400名でした。(当時は12学童。)元気っ子クラブが統一運営を開始する前年の2003年には、約600名に増え、さらに統一運営が開始された2004年には、学童保育室が2カ所増えたこともあり、約740名と一気に増えました。

指定管理者制度の導入により、元気っ子クラブが運営する学童保育室が増えたということもありますが、元々あった12学童で比べてみても、この10年間で、児童数は2倍以上になっています。

元気っ子クラブでは、児童数の急増、大規模化に対して、2005年から、2クラス制を導入するなどの対応を図り、それなりに成果を挙げてきましたが、現在の児童数の急増は、とうてい2クラス制だけで対応できる限界を超えてしまっていると言わざるをえません。

学童の大規模化の解消と児童数の急増に対応するために、1小学校に複数学童を設置していくということを、早急に実現していくことが必要となっています。

来年度予算に関わって、国も大規模化を解消し、適正な人数規模への移行を図るという方針を打ち出しています。国は、71人以上の大規模クラブについては、3年間の経過措置後、規模の適正化(分割等)を図るとしています。現在元気っ子クラブが運営している15学童中、71名を超える学童は半数以上の8カ所となっています。

草加市は、来年度から、公立も含めて、入室対象児童を6年生までとしましたが、実態としては、施設や定員の問題で、5、6年生が一人も入れないという学童もあります。公立においては、4年生も入れなかったというところもあるそうです。

今の社会状況等を考えた場合、再来年度以降も、引き続き児童数が増えていくものと思われます。そうなると、再来年度においては、多くの学童で、4年生が入れない、あるいは3年生も入れないといった事態となってしまいかねません。

来年度は、草加の学童保育運動にとって、極めて重要な年となります。学童保育を必要としている子ども達全員が、入室することができ、安全で、豊かな放課後を過ごすことができるように、みんな心を一つにして、全力で取り組んでいきたいと思います。

谷塚・花栗の入室説明会2007年03月28日 21時17分16秒

4月から、元気っ子クラブが運営を開始する谷塚児童クラブと花栗児童クラブの入室説明会が、3月24日にあり、元気っ子クラブを代表して、私と事務所の沼田で参加してきました。

今回は、新入室される方のみの参加でしたが、谷塚では30家庭以上、花栗でも約20家庭がが参加しました。子どもも一緒に参加でしたので、児童クラブ室に入りきらないくらいの大人数でした。新入室児だけで、これだけの大人数になりますから、在室児も含めての父母会のときには、本当に大変だろうなと思います。学童の大規模化というのは、子どもに取ってだけでなく、父母会活動にとっても大きな問題だと感じました。

谷塚も花栗も、現在の公立の館長先生や指導員が、本当にいろいろと気配りをしてくれて、子ども達一人ひとりに、飴で作ったネックレスをかけてあげたり、心のこもった歓迎会となりました。

谷塚では、説明会の後、子どもも一緒に全員で、小学校内に建築中の新施設の見学をおこないました。外側は、工事用のフェンスなどがまだ残っており、校舎内を通っての見学となりましたが、児童クラブの建物自体は完成しており、すでに、いろいろな備品などが運び込まれていました。新築であり、これまでと比べても一番広い施設と言うことで、参加した親からは、「きれいね~」「こんな立派なシャワー室もあるの!」「4月からが楽しみね!」などの声が聞かれました。

 

みんなで協力し合い、すてきな学童を作っていけたらと思います。