全国研、指定管理者分科会の報告です。2009年12月08日 22時38分22秒

遅くなりましたが、滋賀県で行われた第44回全国研究集会「指定管理者分科会」の報告です。分科会の世話人として、報告集に載せる文章を作成することを依頼されていたものです。以下の内容で、全国連協に送りました。1700字以内という制限があったため、かなり削らざるを得ませんでした。不十分な点はご容赦下さい。


指定管理者分科会報告

会場いっぱいとなる約40名の参加者があった。この間の各地での運動を踏まえ、活発な議論が行われ有意義な分科会となった。最初に世話人の山本さん(埼玉)から、基調報告があり(討議資料P78、P79参照)、その後、午前中に2つのレポート討議を行った。

一つ目は、東京都八王子市のNPO法人恩方キッズによるレポートである。八王子では、平成20年度で指定が終わる6学童について、社会福祉協議会が次の公募には名乗りでないことを決定し、「事業者の撤退の危険性」が現実のものとなった。そのうちの1カ所を恩方キッズが引き継いだが、短期間の引き継ぎであり、4月1日からの開設は大変な困難を伴うものであった。指定管理者制度が持っている危険性を、現実に示す大変に生々しい報告であった。

二つ目は、埼玉県富士見市のがくどう保護者連絡会のレポートである。富士見市では、2005年に、公募により指定管理者の選定が行われ、社会福祉事業団が指定管理者として指定された(5年間)。指定管理者制度導入にあたっては、市長宛に要望書を提出したり、選定委員会の委員長である助役との面談を行ったりしたが、いったん市が導入を決めたら、実施まではあっという間であった。指定管理者となってしまったため、「事業団は市役所組織に準ずる位置づけから一事業者の位置づけ」となり、市への影響力は大幅に低下してしまったなど、指定管理者制度の下での実情が報告された。

午後は、まず、宗像市(福岡県)からの報告を受けた。宗像市では、来年度からの指定管理者の選考の結果、これまでの運営者である宗像市学童保育連合会ではなく、株式会社テノ.コーポレーションが指定された。同市では、30年以上にわたって地域の中で子育てを行うという理念のもと、学童保育の運営が行われてきた。2006年度から一方的に指定管理者制度が導入されたが、第一回目の選定では、公募によらずに連合会が指定された。その際、担当課は「4年後公募になっても大丈夫。連合会以外にはない。」と語っていたが、全く根拠のない話であった。実際に検討を行った委員はわずかに4人、経営管理の配点が高く、保育の中身の配点が低い。連合会の会計が不十分という宣伝が行われたり、意図的に連合会外しが行われたと思われる。署名や議員への働きかけを行ったが、議会において市側の提案が賛成10、反対9の僅差で可決されてしまった。

指定管理者制度の問題点を示す生々しい報告を受け、「指定管理者制度は学童になじまない」という思いをみんなで共有することができた。その上で、各地のさまざまな取り組みや悩みなどが出された。こうした議論の中で、まだ導入されていない地域では、しっかりと「反対」という意志を示して運動を進めることが大切であること、その際、保護者や指導員で十分な論議を行い意志を固めることが大切であること、などが確認された。

「指定管理者制度が良くないということはわかったが、ではそれに代わるものとして、我々は何を求めていけばいいのか」という疑問も出された。地域によって状況がかなり違うので、運動の目標ややり方などについて、一つの答えを出すことはできないが、大切なのは、どういう学童保育をつくっていきたいのかということを、それぞれの地域で、保護者と指導員がきちんと話し合い、運動の進め方などについて合意をつくっていくことだと思われる。子どもたちのためによりよい保育をつくっていくということを原点に、厳しい状況の中でもめげることなく、行政や議会や地域の人たちに積極的に働きかけていくということが大切である。

こうした思いを持って、困難な中でも、各地でさまざまな取り組みがなされているということが、今回の分科会の中で明らかになった。指定管理者制度は、これからもいろんな地域で導入が進められていくものと思われる。この間の各地での貴重な運動の成果・教訓を整理し、それぞれの地域の実情に会わせた運動の進め方や注意すべき点などについて、まとめていくことができる段階に達しているのではないかと思う。全国連協が呼びかけて、こうした作業を進めていくことを期待したい。 (1695字)

「草加市次世代育成支援行動計画後期計画」への意見2009年12月10日 23時39分52秒

「草加市次世代育成支援行動計画後期計画(平成21年度~平成26年度)素案」への意見募集が、11月16日から12月7日の間、行われていました。草加市の子育てに係わる基本方針とも言うべき重要な計画ですので、是非とも意見を述べなければと思い、何点かに渡って意見を送りました。今日の議会答弁によると、全体で150件ほどの意見があったということでした。こうしたを踏まえて、よりよい計画となることを願っています。

私が送った意見については、以下のページで見られます。興味のある方はご覧下さい。

「草加市次世代育成支援行動計画後期計画」への意見

子育て後進国から子育て先進国へ!!2009年12月20日 22時32分47秒

今日、草加市学童保育の会と共催で「第5回子育てシンポジウム」を開催しました。会場一杯の300人が参加し、有意義なシンポジウムとなりました。

〈会場一杯の参加者〉

会場一杯の参加者

今回のテーマは、「子育て後進国から子育て先進国へ!! 新しい時代の子育てを草加から!」という大変に大きなものでした。

最初に、草加の学童保育のつくり運動を担ってきた田中島晁子さんから、「今が一番!~つくり運動から学んだこと~」と題して講演をいただき、その後パネルディスカッションを行いました。

パネリストは、厚生労働副大臣の細川律夫さん、草加市長の木下博信さん、全国学童保育連絡協議会事務局次長の真田祐さん、そして講演に引き続き田中島さん加わっていただきました。コーディネイターは私が行いました。

〈パネルディスカッションの様子〉

パネルディスカッション

コーディネイターをやった立場から言うと、もっといろいろ突っ込みたいところはありましたが、それぞれの立場から積極的にかみ合った発言をしていただき、限られた時間の中では、有意義なディスカッションができたのではないかと思います。本当に忙しい中、パネリストとして参加していただいた4人には、本当に感謝です。シンポジウムの詳細な報告については、また後日行いたいと思いますので、ちょっとお待ち下さい。

シンポのあと記念写真

〈シンポのあと記念撮影-左から私、保育の会会長青木さん、細川厚生労働副大臣、木下市長、田中島さん、真田さん、元気っ子クラブ副代表の竹内先生〉