「草加市事業仕分け」の傍聴に行ってきました2008年06月28日 22時56分11秒

今日、明日と、草加市役所で「草加市事業仕分け」が行われています。

この、「事業仕分け」とは、市の説明によると、「市が行っている行政サービスなどについて、市民の目線や外部の第三者の視点を交え、事業そのものの必要性や仕事の進め方を公開の場で論議し、今後のあり方を一緒に考えていただくもの」だそうです。今回の対象事業は40事業となっています。(どの事業が対象となっているかは、草加市のホームページから見ることができます。)

「事業仕分け」のやり方は、最初に5分程度で市の職員からの説明があり、その後20分程度の質疑応答の後、評価を5分程度で行うというものです。質疑や評価を行う人は、「構想日本」という民間団体に属する人4名(私が傍聴したグループでは、全て他の自治体の職員でした)と草加市行財政改革推進委員2名(草加市民)の計6名です。

5分の説明と20分の質疑応答の後、評価(仕分け)を行うわけですが、仕分けの区分は以下の6通りとなっています。①不要、②国、県が行うべき、③民間にゆだねる、④市民、地域団体にゆだねる、⑤草加市が行う(要改善)、⑥草加市が行う(現行通り)。

学童保育はこの「事業仕分け」の対象とはなっていませんが、私が関わっている「国際相談コーナー運営事業」が対象事業となっていましたので、今日の午前中、傍聴に行ってきました。

率直な感想で言えば、「何のためにこんなことを時間とお金をかけてやってんの?」という感じでした。市が行っている様々な事業について、本当に市民の目線で、意見が言えるのであれば、意味があるのかなと思いますが、あまりにかみ合わない議論に、傍聴席からでも意見を言いたくなってしまいました。

「構想日本」の4人の方は、草加市や草加市が行っている事業についてほとんど知識がないようでした。にもかかわらず、草加市が行っている事業の全体像をきちんと理解しようというような姿勢がほとんど感じられませんでした。草加市のことやその事業の全体像を理解することよりも、とにかく、「必要な事業か」「不要な事業か」を仕分けしたいらしく、私には些末と思えるようなことにこだわって、市の職員を問い詰めたりしていました。

草加市行財政改革推進委員のお二人は、本当に市民の目線でいろいろと質問をしたり、発言をするのですが、三分の二は、草加市のことを知らない他市の職員ですから、なかなか論議が深まりません。中途半端な質疑の後、評価(多数決)を行うわけですが、草加市のこともその事業の全体像さえも把握していないのに、なぜ評価を行うことができるのか、そもそもそういう中途半端な評価を行うことにどんな意味があるのかと首をかしげてしまいました。

こんな論議の結果、「不要」とされた事業が、最終的に打ち切りとなってしまったとすると、本当に責任をとることができるのでしょうか。言い方は悪いかもしれませんが、私には、この「事業仕分け」は、「草加市に責任を持たない方たちが、好き勝手に言いたいことを言い合っている会議」としか映りませんでした。もうちょっと、本当の市民の声、当事者の声が反映されないと、あまり意味がないのではないかと思いました。