大田尭先生のドキュメンタリー映画「かすかな光へ」を見て2012年06月09日 23時11分32秒

5月20日、元気っ子クラブの総会が終わったあとの夜に、草加親子劇場の主催で、教育学者である大田尭(たかし)先生の思いと実践を描いたドキュメンタリー映画「かすかな光へ」の自主上映会があり、参加してきました。

大田先生は、草加でも何回か講演をされています。私も何回かお話を伺いましたが、難しい言葉を使わず、誰にでも分かる平易な言葉で、物事の本質をきちんと伝えるという姿に、いつも感銘を受けています。

難しいことを難しい言葉で伝えるという人もいますが、実はその人は、本当にはそのことを理解してはいないのではないかと思います。物事の本質について深く考え、立場の違う人も含めていろんな人と話し合い意見を受け止めることのできる度量の大きさを持ち、若い人達の気持ちもきちん理解することのできるしなやかな感性をもっているからこそ、誰にでも分かるやさしい言葉で、物事の本質を語ることができるのではないかと思います。

大田先生の話を伺ってからは、先生の足下にも及ばないにしろ、私もきちんと物事の本質をつかみ、誰にでも分かるやさしい言葉で語れるようにと心がけるようになりました。(本当に、まだまだダメダメですが。)

私は、子どもたち一人ひとりの気持ちをきちんと受け止めて、一人ひとりの持っている良いところ、伸びる力というものを引き出していけるような実践をしなければと常日頃から心がけているつもりでした。しかし、今回この「かすかな光へ」を見て、大田先生の語る言葉を改めて聞いて、知らず知らずのうちに、生徒の気持ちにきちんとは寄り添えないようなことをやってしまっているのではないかと考えさせられました。この歳になると学校の中でもそれなりの立場があり、多忙な日々を過ごす中で、教育の中で本当に大切にしなければならないことを、忘れがちになってしまっていたのではないかと、深く反省させられました。

今回この映画の自主上映を企画して頂いた草加親子劇場の皆さんに、心から感謝したいと思います。若い指導員や教員達にも、是非とも見てもらいたいと思いました。