「草加市男女共同参画フォーラム」に参加してきました。2012年11月23日 23時17分03秒

今日の午後は、「草加市男女共同参画フォーラム」に参加してきました。

最初に、「つながりが救った!~東日本大震災の現場で~」と題して、浅野富美枝さん(宮城学院女子大学教授)の講演がありました。

東日本大震災から1年8ヶ月が経ち、ここのところマスコミでの報道が減ってきています。しかし、未だに仮設住宅で暮らしている人が24万人、復興住宅の建設もまだ半分、集団移転にもお金がかかりなかなか進まないなど、まだまだ復興にはほど遠い状況にあります。少しずつ復興が進む中で、農業が出来る地域と出来ない地域、家の再建のめどが立った人と立たない人など、復興の「格差」が生まれてきており、地域の人間関係にも深刻な影響を与えているといいます。親戚の家に非難している人も、1年以上が経過すると、「まだいるのか」という目で見られたりします。被災地のために使われない復興予算。人口流失で、地域が崩壊してしまった自治体など、深刻な状況に変わりはありません。

避難所においても、人間としての尊厳を持って生きられるように、一人ひとりの願いに応えるきめ細やかな支援が大切だということも強調されていました。子どもが遊べるようなキッズスペースの確保、情報をきちんと届けるための手立て(複数の新聞、テレビなどを誰もが利用できるように)、女性が生き生きと生きる喜びを取り戻せるようにその人の好みに合った化粧品を用意することなどなど、NPO団体などの力も借りながら、さまざまな取り組みがなされたことを紹介していました。

第二部として、元気っ子クラブも含めて、地域の5つの団体の活動報告がありました。地域で活動する様々な団体との交流がこれからも必要だと感じました。