子ども未来財団の「調査研究」から ― 2007年06月10日 22時12分35秒
「放課後児童クラブにおけるガイドラインに関する調査研究」(子ども未来財団)では、放課後児童クラブ(学童保育)に求められる機能・役割として、次の6点をあげています。
●子どもの健康管理、安全確保、情緒の安定●遊びの活動への意欲と態度の形成
●遊びを通しての自主性、社会性、創造性を培うこと
●子どもの遊びの活動状況の把握と家庭への連絡
●家庭や地域での遊びの環境作りへの支援
●その他放課後における子どもの健全育成上必要な活動
この6つの活動内容に即して、さらに具体的に整理し、述べています。いくつか紹介します。
放課後児童クラブが「生活」の場として成り立つためには、子どもが安心して来られ、過ごせる場であることが必要である。子どもが毎日来たくなるように、放課後児童指導員との関係や子ども同士の安定した人間関係が構築されると共に、子ども一人ひとりが放課後児童クラブで過ごすことに安心と充実感を感じられるようにする配慮が必要である。
放課後児童指導員には、子どもの気持ちや考えなどの内面的な部分での関わりを含めて子ども一人ひとりを理解し、子どもが”いつも待っていてくれる人がいる、安心できる場所”という意識を持てるように関わることが求められる。
学童保育のことを本当によく理解して、書かれてある文章だと思います。厚生労働省の委託を受けた調査研究において、これほどまでに、現場の立場に立った報告が出されていることに、感動を覚えます。
学童の「運営主体」については、以下のように述べています。
放課後児童クラブの運営には継続性が求められることから、安定した財政基盤と運営体制を有する主体が継続的・安定的に運営を担っていくことが望ましい。また、放課後児童クラブは子どもの健全育成を図ることを目的とする地域に密着した事業でもあることから、運営主体には子どもの福祉や地域の実情についての理解を十分に有することが求められる。
公設の放課後児童クラブが運営委託や指定管理制度の対象となる場合、設置主体である市区町村はその運営状況について継続的に確認・評価し、事業が安定的に維持されるように対応することが求められる。また、民設の放課後児童クラブについても、市区町村はその事業が安定して着実に実施されるように必要な方策を講じることが求められる。
学童保育の果たすべき役割をきちんと理解するならば、子ども達と指導員、保護者と指導員との信頼関係が極めて重要であるということは自明のことです。そうした信頼関係を育んでいくためには、学童保育は、安定的に継続して運営されなければなりません。また、地域も含めたさまざまな人間関係の中で子ども達は育っていくわけですから、その運営団体が、地域に根ざして活動する団体であるべきだということも当然のことでしょう。
こうした観点に照らしてみても、草加市が進めている指定管理者制度の方針は、学童保育の理念にはそぐわないものであると言わざるをえません。
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