元気っ子の活動が紹介されています2007年02月20日 21時49分28秒

元気っ子クラブの活動が、以下の書籍に紹介されました。

「指定管理者制度とNPO 事例研究と指定獲得へのマネジメント」 柏木 宏著 明石出版

柏木先生は、大阪市立大学大学院総合都市研究科の教授で、NPOマネジメントを専門していらっしゃいます。昨年の夏に、元気っ子の事務所に来られて、取材をしていかれました。この本の中では、NPO法人が指定管理者となっている7施設の事例が載せられていますが、その中の一つとして、元気っ子クラブの活動が約20ページにわたって紹介されています。

この本では、「できるだけ幅広く事例を選ぼう」ということで、実に多様な施設が取り上げられています。学童保育以外にも、環境保護、文化芸術、子どもと文化、公園の管理とまちづくり、NPO支援など多岐にわたっています。分野は違っても、指定管理者という枠組みの中で、それぞれのNPOは同じような困難、課題を抱えているなあと思いました。

事務所に1冊献本が届きましたので、興味のある方は、ご連絡ください。

草加の財政力は?2007年02月20日 21時59分33秒

今週号の週刊エコノミストが、「危ない自治体 財政力全国ランキング」という特集をやっていたので、草加市は大丈夫だろうかと思って、買ってみました。全国の市町村(1844)の中で、実質公債費比率(借金比率)の高い自治体ワースト300が載っていましたが、幸い草加市は載っていませんでした。

しかし、別のところに草加市の名前が載っていました。それは、自治体の「見えざる借金」といわれる土地開発公社が抱える「塩漬けの土地」の保有額および住民一人当たりの金額です。総務省のまとめでは、土地開発公社が取得して10年以上も利用されていない土地は、2兆円以上にものぼるとか。取得時よりも価格が下落している土地が多い上に、借入金の利息が増え帳簿が上昇したため、多くの土地が売るに売れない状態に陥っており、自治体財政にとって大きな負担となっているとのこと。

草加市は、全国の市町村の中で、土地開発公社の「塩漬けの土地」保有額(約190億円)で全国ワースト19位一人当たりの金額(約8万円)ではワースト9位となっています。

重要なのは、この「塩漬けの土地」の借金は、上で見た実質公債費比率には含まれないと言うことです。実質公債費比率だけを見て、安心するわけにはいかないようです。今様草加宿事業にけっこうなお金をかけるという話もありますが、実際のところ、草加市の財政は本当に大丈夫なのでしょうかね。

今回の特集の中で、「なるほど!」と納得し、共感したのは、神野直彦氏(東京大学大学院教授)の一文です。

「地方自治体の使命は財政再建ではなく社会サービスの充実にある」

「財政収支の帳尻あわせのために、国民生活を切り捨てようとするのは本末転倒だ」

と論じています。たとえ自治体の財政が再建されたとしても、その結果として国民生活が破壊されてしまったのでは、何のための財政再建かということです。「地方分権の目的は住民参加による福祉の充実」であり、いまどういう道を選択していくのかが問われているとしています。

全くその通りだと思いました。