子どもにやさしいまちをつくっていくための、条例制定をめぐって、草加市みんなでまちづくり会議が行われました。2012年03月25日 21時40分55秒

3月22日(木)に、草加市みんなでまちづくり会議(臨時会議)が開催されました。今回の会議は、昨年11月14日(月)に開催した同会議において、市が行った提案説明が不十分であったとして、追加説明をするために開催されたものです。

11月14日(月)の会議の内容については、昨年11月19日付の私のブログ も参考にして頂ければと思いますが、これまでの経過を簡単に要約すれば以下のようになります。

  • 2006年11月に、草の根ネットの会が、草加市みんなでまちづくり会議に「子どもにやさしいまちづくりをすすめるために、草加市に子どもの権利に関する条例を制定することについて」提案を行いました。

  • 草加市は、2007年7月の草加市まちづくり会議において、2007年度は、「関係各課の『子どもの権利』に関する共通認識持つための勉強会」や「子どもに関わる市民団体や職員を対象とした子どもの権利に関する講演会」などを開催。2008年度は、「知識経験者を含めた、市民団体、提案者、関係課等で構成する、子どもの権利の現状についての認識を共有することを目的とした検討会を実施。2009年度は、前年度に「実施したことを踏まえ、検討委員会などを立ち上げ、多くの方々の意見等をもとに、『子どもの権利に関する条約制定』について検討を進めていきたい」と回答(市政への反映結果)しました。
  • この回答を踏まえ、2007年度と2008年度は、子どもの権利条約に関連しての講演会やシンポジウムなどが開催されました。

  • 2009年度以降は、関係課との話し合いは続いていたものの、講演会の実施や検討会の設置などは行われませんでした。

  • 2011年11月のみんなでまちづくり会議において、前回の回答とは異なる内容の回答が唐突になされました。新しい回答は、草加市次世代育成支援行動計画にもとづいた個々の施策を進めるので、子どもの権利条約の制定は考えていないというものでした。この提案説明が不十分であるとして、再度きちんと経緯を説明するためにみんなでまちづくり会議を開催するということとなりました。

私たちが疑問に思い、市側の説明に納得できなかった点は、以下のようなことです。

  • 2007年の回答(市政への反映結果)で3年間の計画が示されたにも関わらず、なぜその途中までしか実施されなかったのか。その理由は何か。

  • 2009年度以降、この3~4年間、実質的に何も取り組まれていなかったにも関わらず、今回、なぜ唐突に全く違う方針が出ることになったのか。その間、庁内でどのような検討が行われたのか。

  • みんなでまちづくり会議に対していったん回答された内容を変更するのだから、事前にみんなでまちづくり会議に対して打診などはないのか。前回の提案内容と違うことをいきなり提案するということは、みんなでまちづくり会議とここに集まっている市民を軽視しているのではないか。

残念ながら、今回の会議でもこの疑問は解消されることはありませんでした。市側は、個々の施策を進めているということを強調するのみでした。今の子どもたちの置かれている状況などを説明し、だからこそ子どもの権利条約にもとづく条例制定に向けて話し合っていくことが大切なんだという、参加した市民の意見は、全くかみ合いませんでした。

私たちは、納得したわけではありませんが、市側が提案内容を変更することはできないとのことであったので、今後、今回のような子育てに関わるいろんな市民が自由に意見を述べることが出来るような場を設けてほしいということ、条例策定という考えがないにしても、今後とも「子どもの最善の利益を基本的に据えた子どもにやさしいまちづくりの推進を図って」いってほしいという要望を述べ、会議を終えました。

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