今日は、憲法記念日でした。2009年05月03日 22時25分49秒

今日は、憲法記念日、日本国憲法が施行されて62年めとなります。

私は、総会資料のダイジェスト版を作らなければならないので、一日家にいて仕事をしていましたが、世の中では、いろんなところで護憲派、改憲派など、それぞれが集会やデモを行っていたようです。

私の知り合いが、日比谷公会堂で行われた護憲派の「5・3憲法集会」(ノーベル物理学賞を受賞した益川教授が護憲の立場で講演しました)に参加し、デモ行進を行ってきましたが、今年は、例年になく右翼の人たちが多かったそうです。憲法を守れという人も一生懸命ですが、憲法を変えたいという人も、今の状況が正念場であると考えているのだろうと思います。

今の憲法が完全かと言えば、全然そんなことはなくて、時代に合わせて変えた方がいいと思われる点はたくさんあるだろうと思います。では、お前は、改憲派なのかと言われれば、それも違います。なぜ、不十分な点があるにもかかわらず、改憲派ではないのかと言えば、62年前に、憲法に定めたにもかかわらず、いまだに実現されていないということが多々あるのではないかと思うからです。

例えば、憲法25条に定めてある「生存権」です。憲法25条は、次のように述べています。

  1. すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
  2. 国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。

全ての国民に保障してあるはずである「健康で文化的な最低限度の生活」。では、なぜ、家もなくネットカフェで暮らさなければならないような若者が多数生まれてしまうのでしょうか。生活保護さえも受けられず、「おにぎりが食べたい」と日記に書き餓死してしまうような人が、憲法が制定されて60年以上が経過し、21世紀に入った日本で生まれてしまうのでしょうか。

憲法に関して、私が思うのは、改憲とか言う前に、
「まず、憲法に書いてあることをちゃんとやろうよ!」
「62年前に約束したことを、まずちゃんと実施してみてから、次のこと考えようよ!」

ということです。

昔、埼玉県庁には、「憲法を暮らしに活かす」という垂れ幕がかかっていましたが、憲法に書かれてあること、憲法で定めてある様々なことが、当たり前のこととして、日常の生活の中で活かされていくということが、今本当に大切なのではないかと思います。

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