上野千鶴子さんの講演&トーク2011年11月26日 23時09分09秒

11月19日のブログで紹介したように、勤労感謝の日23日(水)に、上野千鶴子さんの講演会に参加してきました。講演会は楽しみでしたが、全く打ち合わせがないままに講演会の後の上野さんとのトークに参加しなければならないということで、数日前から大変気が重かったのですが、約束してしまったことなのであきらめて参加しました。

講演前の上野さんとの顔合わせでも、最初の発言の順番を決めたくらいで、ほとんど打ち合わせがありませんでした。上野さんにもあまりきちんと流れを説明していなかった様子で、講演後のトークにコーディネイターがいない(つまり、上野さんを含めた3人で自由に話をする)ということに驚かれていました。

上野さんというと、最近は、「おひとりさまの老後」が有名となり、その内容で講演を依頼されることが多くなったということですが、今回、草加市で、「不惑のフェミニズム」のタイトルで講演できるということは本当に嬉しいと語っていました。 都内のある自治体で、このタイトルで話をしたい言ったら、担当者から、「このタイトルではちょっと・・・。」と断られてしまったということでした。本人曰く、「都内では、私は札付きの危険人物」とおっしゃっていましたが、たしかに、「ババア発言」をするような知事のもとでは「フェミニズム」の歴史を語るのはタブーなのでしょう。

講演の内容は、日本におけるフェミニズム(女性解放の思想と行動)と女性学(フェミニズムのための理論と研究)の40年(不惑)の歴史を語るものでした。男性にとっては耳が痛いような発言もありましたが、こうした運動と研究、実践を通して、日本の女性の人権は前進してきたんだなあと実感することができました。

10分間の休憩の後、いよいよトーク。メンバーは、上野さんと梁瀬裕美子さん(NPO法人Living in Japan 代表)、岡田紀子さん(草加市食生活改善推進協議会代表)、そして私の4人でした。最初に上野さん以外の3人が質問をし、それに上野さんが答えるというところから始め、あとはフリーにトークをするというきわめてアバウトな企画でしたが、うまく上野さんがコーディネイトしてくれました。意見の違いもあり、それを深めるというところまではいきませんでしたが、なかなかおもしろい話し合いになったのではないかと思います。何とか無事に終わって、ほっとしました。

驚いたことに、手話通訳をしていたボランティア二人のうちの一人が、前任校での私の教え子でした。仕事を持ちながら、手話教室に通い、手話通訳のボランティアをするようになったとのこと。仕事との両立、時間の確保など大変だけれどとても楽しいと言っていて、私も嬉しくなりました。

自分の住んでいる地域で働き、市民活動をやっていると、時々こういう意外な出会いがあり、とても嬉しくなります。

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